どこに時間をかけますか? 見切り発車は余分な費用がかかる
ホームページを作りたいと思ったときに準備しておいた方が良い内容については、「7-21 ホームページを作るときに用意しておいた方がよいもの」でお話しさせていただきました。仕様はがっちり決めておいた方がよいのですが、多少の方向転換は起こります。
しかし、途中で仕様を変えると、余分な費用がかかってしまいますので、注意が必要です。
では、どんなケースで見切り発車すると危険か、みてみましょう。
ホームページを作りたいと思ったときに準備しておいた方が良い内容については、「7-21 ホームページを作るときに用意しておいた方がよいもの」でお話しさせていただきました。仕様はがっちり決めておいた方がよいのですが、多少の方向転換は起こります。
しかし、途中で仕様を変えると、余分な費用がかかってしまいますので、注意が必要です。
では、どんなケースで見切り発車すると危険か、みてみましょう。
この記事は「2020年10月30日」に書かれた記事です
ホームページを作り始めたら、一気に最後まで終わらせるつもりで準備しておくことをお勧めしていますが、途中で仕様が変わることは少なからずあります。しかし、制作をスタートしてから仕様変更が重なると、最終的にものすごい費用がかかっていた、という結果になりかねません。たとえば、
ということであれば、良いですが、費用はできるだけ抑えたいというのが心情かと思います。また、途中で仕様が変更になれば、納期もそれに伴い遅くなってしまうこともあります。
通常のホームページでも、仕様はきっちり決めておいた方がズレは少なくてすみますが、1~3に上げたようなホームページの場合、特に注意が必要です。「こんな感じで」「これを入れてほしい」など思い付きやと曖昧な仕様で、仕様変更すると全体に亀裂が生じることがあります。
「ログインして会員限定のみの閲覧ページがある」くらいの会員システムを想定していたとします。ところが、途中で「その会員に無料会員と有料会員とを持たせて、閲覧できる個所を変えたい」となったらどうでしょうか。
当然、無料会員と有料会員を切り分けるシステムを構築しなければなりませんし、表示する画面も準備が必要となります。また、有料会員の会員費をホームページ上で決済させたいとなれば、決済システムを導入することも必要になります。
これは極端な例ですが、ほんの少しの変化でも全体に影響を及ぼすことがあります。
システム構築は考えている以上に繊細です。1つ動作が加わるだけで、そのほかの部分に干渉してくることがあり、途中で動作を追加すれば、バグやエラーが多発する結果になりかねません。そのバグを直したら、今度は別の不具合が生じるなんてことも少なくありません。
よく使用するようなシステム(先ほど挙げたような、会員システムやショッピングカートサイト)であれば、前例があるケースもあり想定できることもありますが、期待を抱かない方が賢明です。
たとえば、「3の独自のシステム構築が必要なホームページ」の場合、今まで作ったことのない動作を作り込んでいくわけですから、途中で仕様が変わると、どこに影響が出るのか予測ができません。それならば、はじめから遊び(余白)の部分を作っておけば、仕様が変更になったときに何とかなるのでは? と思うかもしれませんが、
と、可能性を積み重ねてしまうと、さまざまな動きを考えて構築しなければならないため、かなり複雑な構築が必要となります。
なんとなく、大雑把に作った方が後で改修もできるし、簡単なんじゃないのというイメージがありますが、仕様をがっちり決めた場合と比べて、様々なことを想定しなければならないためシステムの中身があまくなりますし、費用もかかります。
たとえば、
「はい」「いいえ」でプログラミングしなければならないところに
「どちらでもないかも」「たぶんこちら」「こちらでもよい」
など曖昧な部分をつくってしまうと、そこから先もまた、内容が変わってきてしまいます。
100%仕様を固めておくということは難しいかもしれませんが、システムの構築が始まったら、途中で仕様を変更するのではなく、一度最後まで完成してから、改修した方が良い場合もあります。
もちろん、途中で変更できる内容もありますので、こういう仕様の変更をしたいと思ったら「使用を変更してください」とお願いするよりは、「この段階で変更した方がよいか、それとも、一度完成してから変更した方がよいか」確認することをおすすめします。
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