3.糖尿病と手術

糖尿病の数値がどれくらい下がったのかはわからなかったが、手術できるところまで来た。手術は平日だったため家族がつきそうことになり、私は仕事を早退して駆けつけることになった。母親が付き添ってほしければ(別室に待機するだけではあるが)仕事を休みにするつもりだったが、家族が確認したところ大丈夫と言っているということで仕事に行ったのだ。母親の性格からして、おかしいなとは思っていたが、あとから聞いた話、やはり私に付き添ってほしいと言っていたらしい。ただ仕事にこれ以上迷惑をかけないよう、家族が気を使ったのだ。

記事掲載日:2019.09.04

手術当日

私が病院についたとき、すでに17時半をまわっていた。
予定なら手術は終わっている時間だったが、まだ終わっていなかった。手術がはじまったのは、13時。かなり長い。もう終わっているのに、気がついていないだけなのではないだろうか。待機していた家族とそう話をしながら30分ほどたって、待合場所から病棟へ確認に行った。

ナースステーションで確認すると、「先ほど終わりましたので、そろそろ病室に戻るころだと思います。」と教えてくれた。

さらに20~30分ほどたち、母は病室に戻って来た。
戻って来たとき「寒い、寒い」と繰り返し、ひどく震えていた。体を触るとまるで冷蔵庫にでも入っていたかのように冷たかった。私自身一度手術をしたことはあるが、麻酔から目覚めたあと寒かった記憶も、体が冷たかった記憶もない。あまりにも寒がるので、布団のほかに毛布などをかり、体を温めた。

糖尿病だと菌が付着しやすい

かなり後になってから、かかりつけとなる内科の先生に話を聞いたところ、大腿骨などの骨の手術の場合、通常の手術よりも「菌」が付着しやすいため、骨に「菌」がつかないようにすることが重要ということを聞いた。その話を聞いて、手術室の気温を下げていたのではないかと思った(推測)。手術を担当した先生はどんな過酷な状態で手術をしていたのか、想像もつかなかった。

そしてこれも内科の先生に聞いた話なのだが、糖尿病の場合「菌」が付着する可能性が高くなるのだという。なるほど、そのため、手術ができない可能性があったのだ(推測)。話を聞く度に、痛みを伴わないこの糖尿病の恐ろしさが増していった。

「手術は、うまくいきましたよ。」

しばらくして病室やって来た手術を担当した医師からその言葉を聞いて、肩の力が抜けるようだった。
「しばらくは動けない状態が続きますが、検査をしながらリハビリを開始します」と担当医が説明してくれ、私たちはなんども「ありがとうございました」と頭を下げた。

手術のあとの土曜日・日曜日と私は病院に顔を出した。手術後ということもあり調子はよくなさそうではあったが、前の日よりは少し元気になっていた。

術後の血栓

術後の検査で、血栓ができていることがわかった。
血栓の話は手術後に聞いていた。動けない状態が続くと血の塊ができ、それが肺に飛ぶことで危険な状態になることもある。(といったような話だったと思う。)

検査の結果、血栓は大きいものではないが、放置しておくのはよくないため、血液を固めないようにするための薬を服用し、様子をみることとなった。この薬を飲むときの注意点は、怪我をした際に血が止まらないため、まずは怪我をしないようにすること。そして、血が出たらすぐに報告することだった。

そのほかにも、めまいなども起きており、めまいの検査や、目の検査、肺の検査など、検査は目白押しだった。そんな母の検査と並行して、私の方には病院のソーシャルワーカーから転院についての相談があった。

注意

この日記の内容を実行したとしても、よくなるという保証はなく、個人の症状によっては悪化する可能性もあります。あくまでもこんな風にやっているんだ、という程度のものです。この日記の内容、または内容をアレンジして、病状が改善されない、悪化したという症状がでたとしても、当サイトでは一切責任を負いません。必ず、専門家(医師・管理栄養士)などの指示の元、自己の判断・責任において、治療等行ってください。

無言

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