自己満足=顧客満足=いいホームページの図式は、ほぼない

どうしてもこういう風にしたい! と、時々、熱望されるお客さんがいらっしゃいます。こういうホームページにしたい! という思いはとても重要なのですが、そのこだわりが強すぎると、ちょっと困ったことも起こります。

この記事は「2020年10月26日」に書かれた記事です

  1. こだわりの重要度を判断する
  2. 決断のポイント

1.こだわりの重要度を判断する

たとえば、WordpressというCMSでホームページを制作するとします。
ページを入力する部分は「本文」と呼ばれ、ワードや、ブログの入力と似たような操作で更新が可能です。ただし、基本的には、使用できる装飾等が決まっているため、ワードほどさまざまな装飾はできません。

具体例がないため、わかりにくいかもしれませんが、ページにデザイン性を持たせると、この「本文」の入力がかなり困難になります。あまり凝ったデザインにすると、簡単に文章の修正や、追加が行えなくなってしまうことが起こります。

私が制作するときは、必ず、更新が難しくなりますよ、とお伝えしたうえで、できる限り更新できるように作りますが、時間と共にページが崩れて行くことも少なくありません。

重要なこだわりであればよいのですが、そのこだわりを重視することにより、

  • 例えば、更新がしにくくなる、
  • 閲覧上不具合が出てくるといった場合、

個人的には、そのこだわりを捨てていただいた方がよいと思っています。

もし、ホームページ制作会社から、「ここはこうした方がいいかもしれません」とこだわっている部分に提案があったら、ぜひ、そのこだわりの重要度を判断してみてください。

2.決断のポイント

こだわりを貫き通すことで起こるデメリットとメリットを考えてみることをお勧めします。

たとえば、こだわりを貫くことで

  • ユーザビリティ(利便性)が落ちる
  • 管理が煩雑になる
  • 費用がかかる
  • 表示のスピードが落ちる

などの問題はないか。また、こだわりを貫くと

  • アクセス数がアップする
  • ホームページ全体の印象がぐっとよくなる

などのメリットがあるかどうか。

メリットもない、
デメリットがある、

という場合、そのこだわりは、自己満足でしかないかもしれません

いや、それでもやりたいんだ! という場合

決断のポイントは下記のいずれかです。

  • 自分が満足することを優先するのであれば、決行
  • いいホームページを作りたいのであれば、断念または方向転換

どんなに「やらない方がいいです」と説明しても納得してもらえない場合は、もちろん要望通り制作します。最終的にはお客さんの決定が必要です。ホームページを納品した後も、「あれでよかったのだろうか」と思うこともありますが、「お客さんが満足してくれなければ、納品できない」と正直諦めることもあります。

満足できないと愛着が持てないかもしれませんが、

自己満足=顧客満足=いいホームページというホームページの図式はほぼない

ということも頭の片隅に入れておいてもらえると良いかと思います。

松江ブログ(M2エムツー)

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