打ち合わせあるんですか? え、電話するの?

入社してしばらくは、先輩について、制作のノウハウを覚える。
と思って、小さなホームページ制作会社に入ってしまうと、入社時から壁が連続して立ちはだかってきます。

そんな壁を作らないためにも、心づもりしておきましょう(※入社する会社によってケースは異なります)

この記事は「2020年10月10日」に書かれた記事です

1-4 大手と小さなホームページ制作会社のスタッフの構成の違い」で役割分担を見てきましたが、大手のホームページ制作会社では、新人の1ウェブデザイナーが打ち合わせに同行することはないかもしれません。

しかし、小さなホームページ制作会社では、いくつもの業務を兼業しているため、入社して間もない頃でも、電話の応対もすれば、打ち合わせにも同行します。ただし、小さなホームページ制作会社の場合でも、ディレクターが確立している場合は、ディレクターが窓口業務を行い、制作はディレクターの指示にそうため、直接お客さんとのやりとりが発生しないこともあります。

また、内部ディレクターがいない場合でも、先輩スタッフとチームを組んでの作業では、打ち合わせや電話対応は先輩スタッフが行うことが多いでしょう。

小さなホームページ制作会社のような、一人制(縦割り業務)でホームページを制作している会社の場合は、入社後、数ヶ月程度で窓口業務を行うこともありますし、業務の内容よっては、入社すぐに対応することもあります。

本来であれば、1からきちんとルールや仕組みを教えた上で作業に当たる、というのが理想かもしれませんが、そうは問屋が卸さないのが、小さなホームページ制作会社です。時間のある時は丁寧に教えることもできますが、ひとたび時間がなくなれば、無茶振りで仕事を進めるしかないときもあります。

そのため、入社して間もなくても、丸投げで仕事がやってくることもあります。電話や打ち合わせのマナー、結構、わからないこと多いですよね。

  • 電話で身内に「さん」付けをしていませんか?
  • 受話器を勢いのままに切っていませんか? そもそも電話はどっちから切るんでしたっけ?
  • 打ち合わせの席ってどこに座ればよいのでしょうか。
  • お茶出しってどうやってますか?
  • 名刺の交換の際、どうやって渡してしますか?

この記事では割愛しますが、時間を見つけてマナーを知っておくことも必要かと思います。

打ち合わせの是非

  • 打ち合わせに行くのが嫌だな、という人もいれば、
  • 打ち合わせに行きたい、という人もいます。

私は後者です。
理由は、お客さんに直接会うことで、わかることがたくさんあるからです。始めの頃は、打ち合せに同行することもなく、ディレクターから指示を出されてホームページを作っていました。

しかし、ディレクターからの指示だけでは、どうにも全容がつかみきれません。お客さんか、どういうことを求めているのか、どのようなお客さんなのか、ディレクターから仕事の中身を聞いただけだと、伝わらないことも多いのです。ディレクターが悪いというわけではありません。ディレクターと制作とでは目線が異なるため、見ている場所が異なるのです。

また、ディレクターの受け取り方でも、印象は変わってきます。
お客さんの意見=ディレクターの指示でないこともあります(「2-29 ディレクターの話を鵜呑みにしてはいけない」近日公開予定)

私自身、仕事を任せられるようになった時

  • 作ってはひっくり返る
  • 作ってもOKがないでない

ということが続きました。
そもそもお客さんの要望がよくわからない、と訴え、同行してもよいお客さんの場合には、打ち合せに同行させてもらうようになりました。話は得意ではないので、率先して話を切り盛りしたりはしませんが、お客さんとディレクターの話を聞きながら、メモを取ったり、ああ、なるほど、と共感しながら同席ししていると、いろんなことが見えてきます。

  • お客さんがどんな人なのか、
  • どういう思いで仕事をしているのか、
  • 何をしたいのか、
  • どのようなホームページにしたいのか

直接触れる機会ができたことで、お客さんの思っていることを形にできるようになり、結果として、いくらやってもOKがでないというようなことがなくなりました。また、制作に移ったあとも、メールのやり取りや電話での応対がスムーズになるという効果もありました。

だったら、打ち合せもディレクターいらなくない?

という気もしますがそれは違います。

1案件のみを対応しているのなら、「窓口+制作」もできますが、小さなホームページ制作会社では、数件の制作案件を同時進行で抱えることも珍しくありません。ディレクターの役割である窓口などまですべて対応していると、とても制作している時間がなくなってしまいます。

また、制作スタッフは作ることがメインのため、システム的なことをついつい考えがちです。そのため、お客さんの要望に対して、それは無理だなという判断をとっさにしてしまうこともあります。

ほんの少し無理そうな課題があってこそ進化し続けられるので、基本の型に収まらないためにも、ディレクターが引き受けてくる、多少の無理も必要なのです。

※打ち合せに同席して、メモも取らずに、椅子の背にもたれかかった話を聞くのはアウトです。しっかり、メモを取って、話に参加しましょう。
松江ブログ(M2エムツー)

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