大手と小さなホームページ制作会社のスタッフの構成の違い
ホームページ制作会社といっても、100人以上のスタッフをかかえる大手企業から、スタッフ数人の小さなホームページ制作会社まで、規模も違えば、業務内容もさまざまです。ざっくりと体制による違いを見てみましょう。
ホームページ制作会社といっても、100人以上のスタッフをかかえる大手企業から、スタッフ数人の小さなホームページ制作会社まで、規模も違えば、業務内容もさまざまです。ざっくりと体制による違いを見てみましょう。
この記事は「2020年10月03日」に書かれた記事です
大手のホームページに入社したことがないので、はっきりとうこうだ! とはいえませんし、小さなホームページ制作会社だから絶対にこうと断言もできませんが、こうなりやすいという傾向はあります。実際に入社する際には、面接を受けるので、自分がやりたい形態か、確認することをおすすめします。
大手のホームページ制作会社の場合、それぞれ肩書を持ったスタッフが、自分の専門分野を担当して業務にあたっているところがほとんどかと思います。では、どんな肩書(分類・業務)があるか、確認してみましょう。
なんだか似たような名前がいっぱいあって、よくわからないな、と思いませんか?
私は小さなホームページ制作会社のスタッフなので、ものすごく思います。厳密な境界線がどこなの不明なため、今回ちょっと分類を調べてみました。
ざっくりいうと下記のような内容を行うスタッフとなります。
WEBサイト(ホームページ)制作の総責任者。
クライアントと話をし、現場に仕事を持ってくる人。いわゆる営業と言い切ると怒られそうな気もしますが。ざっくりと営業という認識でよいかと思います。ウェブプロデューサーがいない場合、ディレクターや外部ディレクターと呼ばれている肩書きの人もほぼイコールです。
WEBサイト(ホームページ)制作の進行管理をする現場監督。
ウェブプロデューサー(営業または外部ディレクター)が持ってきた案件に対して、スケジュールの管理や制作スタッフの選出、案件が納品できるまでを監督指揮します。クライアントとのやり取りを主とする外部ディレクターがいる場合、会社の内部スタッフに指示を出すことが主となるため、内部ディレクターと呼ばれることもあります。
クライアントの要望を聞いて、ホームページのコンテンツをプランニングします。
サイトの使いやすさや見やすさ、マーケティング、リサーチ、ターゲットの設定なども行います。ホームページ制作会社の規模により、ウェブプロデューサーやウェブディレクターが兼任していることがあります。
ホームページのデザインを監督し、ビジュアル全体の方向性を統括する役割です。
実際に、ホームページをデザイン制作することはほとんどなく、ホームページ全体のデザインを統括します。舞台監督と言ったイメージでしょうか。
ウェブデザイン(ホームページ)のデザインに関する部分を担当します。
ホームページのデザインはもちろん、ロゴやアイコンなどをつくることもあります。レイアウトの構成、写真の加工や動画の作成・編集を行うなど、会社によって守備範囲は変わります。
商品やサービスのイメージ、記事の内容などを、絵(イラスト)で表現します。
ウェブデザイナーが兼任する場合もあります。
WEBデザイナーがデザインしたものを、形にします。
HTMLやCSSの知識を持ち、形にしていきます。ホームページ制作というと、このコーダーとウェブデザイナーの業務をイメージすることが多いのではないかと思います。Javascriptなど広い知識を持つとフロントエンジニアと呼ばれるようになります。
プログラムの開発からWebサーバー、データベースといった環境整備まで幅広く担当するWeb系の技術者です。システムエンジニアと呼ばれることもあります。
システムエンジニアとプログラマーは分業する場合もありますが、経験を積んだプログラマーがシステムエンジニアを兼ねたり、システムエンジニアがプログラムを担当することもあります。
そのほかにもコピーライターや、ライターと言ったスタッフがいることもあります。
「と呼ばれることもあります」というのも、名前も肩書もなんとなく共通しているものの、完全な統一性はないためです。会社によって呼び名が変わったり、境界線がやや曖昧なこともあるため、肩書きは違うけれどやっていることは同じということもあります。
大手の役割分担(横割り)を見てきましたが、小さなホームページ制作会社はどうでしょうか。
かなり減りました。
減ったからといって業務がなくなってしまったわけではありません。大手に比べて小さなホームページ制作会社では、さまざまな業務を兼業することが多く、会社の規模によって守備範囲が大きく変わります。
先程見てきた、
を兼ねています。また、その会社の代表取締役(社長)であることもあります。
を兼業していることも多いです。
経験を積むにつれて、
を兼ねることもあります。
技術的な面でまったくことなってくるため、さすがにシステムエンジニアまで兼任はしませんが、システムエンジニアが、コーダーやフロントエンジニアを兼任していることは多いです。
小さなホームページ制作会社は、少数精鋭のため、縦割り(一人制・独任制)になりやすいですが、知識的に足りない箇所を補う分業(横割り)はあります。たとえば、デザイナーはシステムを組まず、システムエンジニアはデザインしないなど。基本的はデザインから納品まで一人で行うことが多いです。
ちなみに、私の場合は、営業はしませんが、ウェブディレクターからフロントエンジニアまでが守備範囲です。肩書はウェブデザイナーですが、「雑用」や「なんでも屋」にしてほしいと思うことがあります。
話が少しそれましたが、ここで抑えておくことは、大手企業の場合、自分の行う業務がどこからどこまでなのか、ということを把握しておく必要があるということです。もちろん、この道に進みたいという要望を出せばできると思いますが、たとえば、ホームページ制作をクライアントと話をするところから、制作するところまでやりたい! と思っていても大手では難しいかと思います。
逆に、自分はコーダーを極めたい! と思って小さなホームページ制作会社に入ってしまうと、デザインをしたり、システム部分を担当することになったりと、予期せぬ仕事を任せられることになります。
いきなりホームページ制作会社に飛び込むのではなく、ある程度の道筋を決めておかないと、あとであれ、こんなはずじゃなかったんだけどなぁと、いうことになりかねません。それはそれでいいか、ちょっとこの道を進んでみよう! と思えれば、それもまた面白いとは思います。
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