この記事は「2020年10月29日」に書かれた記事です
制作期間が延びてしまう主な理由
- お客さんが忙しい
- 最初から、いろいろな機能をつけようとする
- こだわり強くて、前に進まない
お客さんが忙しい
ホームページを依頼したものの仕事が忙しくなってしまって、進まなくなってしまうということは、よくあります。時間が取れず、ホームページに必要な情報や原稿を準備することができない、確認をするのに時間がかかるなどの理由で、制作期間が延びてしまうケースです。
忙しいという理由だけの場合は、時間が出来れば進みますので、制作期間は延びる傾向にあるものの、納品まで2年かかるという事態はあまり起こりません。
最初から、いろいろな機能をつけようとする
ホームページの仕様を決める段階で、こうしたい、ああしたいという要望がたくさんあり、ホームページ全体のボリュームやシステム構築が必要になるため、スケジュールを組む段階で、すでに納期までの期間が長くなってしまうケースです。
必要な内容であればよいのですが、どうせつくるならこうしておこうなど要望を詰めすぎてしまうこともあります。こちらも最初の段階でスケジュール期間がきまるため、2年かかるということはありませんが、途中で仕様を追加すると、制作期間が延びることはあります。(「7-26 ホームページを作るときは、はじめから機能を詰め込まない方がいい(本日公開予定)」
こだわり強くて、前に進まない
制作期間が延々と伸び続けてしまう主な原因は、「こだわり」です。
この「こだわり」に「忙しい」という状況が加わると、稀に納品まで2年かかってしまうことがあります。
「こだわり」の中でも納期の延期につながる「こだわり」を見てみましょう。
- デザインに対するこだわり
- やりたいことに対するこだわり
1.デザインに対するこだわり
デザインに対する「こだわり」にも2パターンあります。
ひとつは、そもそも「デザイン」に対する思いが強く、難航してしまう場合です。
ホームページ制作会社が要望を実現できない、ということもあるかもしれませんが、デザインも予算で決まっています。
たとえば、60万円のホームページの制作で、1000万円のホームページ制作と同じデザインを提供するところはありません。※だからといって、60万円のホームページデザインが手を抜いているというわけではありません。予算内でできる動き、見せ方などを工夫して制作します。
費用がかかってもいい、という場合はよいのですが、費用は出さないが、デザインだけよくして、というのが難題です。制作会社としては、可能な限り要望をかなえようと努力しますが、どんどんとデザインに対する「こだわり」が増えていき、数カ月にわたり延々とデザインの修正を繰り返しているというとこともあります。
もうひとつは、時間が経過したことにより、好みが変わってしまう場合です。
デザインはホームページの顔です。大切な要素であり、こだわるのも当然です。
デザイン作成時に、ここを直したい、ここをもう少しこうしてほしいなどの要望を受けて、修正をすることはよくあります。これはこだわりではありません。
問題は、
デザインが決まり、次の工程へ進んだあと、または、もうあとは全体の確認をして終了というところで、忙しくて時間がなく、確認作業が止まってしまった場合です。一カ月、二カ月くらいであればよいのですが、半年以上時間があいてしまうことがあります。こうなると危険信号です。
最初の段階で、お客さんにデザインについても納得してもらった上で、作っているのですが、時が経って好みがかわってしまい、もう大詰めという段階で、デザインを変えてくれ、となり製作が止まってしまいます。
今からだとちょっと厳しいです。と、お願いしても「はじめからなんか嫌だった」「なんとしてもこうして欲しい」など、要望が出始めます。少しくらいの修正で済めばよいですが、時には、デザインをすべてひっくり返し、全く別のデザインを要望するお客さんもいます。
デザインが変われば、中の作りもすべて変わってしまいます。つまり制作が振出しに戻り、どんどん納期が延びてしまいます。
2.やりたいことに対するこだわり
こういうことをやりたい、こういう内容にしたい、というやりたいや表現したいことが、変わってしまうということがあります。
始めに仕様を決めて制作しますが、時間があいてしまったため、
- 最初に決めた仕様は必要ないから、この仕様に変えてほしい
- あたらしくこの仕様を追加してほしい
- ここはもう少しこうしてほしい
ホームページを作るならよりよいものをつくりたい! という気持ちはわかりますが、それではいつまでも進みません。
1年半前にホームページができていれば、1年半の間に、ホームページを閲覧しに来てくれているお客さんはいたはずでし、増えていたかもしれません。ホームページ制作会社に言われるままにする必要はありませんが、こだわりが強すぎるとホームページの公開が暗礁に乗り上げてしまいます。
「こだわり」を貫くか、諦めるかは、
- その「こだわり」により、エンドユーザーが増える、喜ぶのであればやる
- エンドユーザーは気にいしない程度であればやめておく
- 費用対効果を得られないのであれば諦める
などの判断基準を用意しておくとよいかと思います。
2年後にようやく納品出来た時は、公開した今の時代と少しズレが生じてきているな、ということもなくはありません。ホームページは古くなるスピードも早いのです。
では、どうしておくのが良いのか「7-26 ホームページを作るときは、はじめから機能を詰め込まない方がいい(本日公開予定)」をご覧ください。