全然、教えてくれない! できるわけがない!

入社したら、1から手取り足取り教えてくれるもの。
だから、入ったら頑張ろう!

と思っていたのに……全然、教えてくれない!!
全然、教えてくれないのに、「なに、こんなこともできないの」という顔をされる。あからさまにダメな奴だなという顔をされた、なんてことありませんか? もしあったとするならば、なぜ、そうなってしまったのか考えてみましょう。

この記事は「2020年10月07日」に書かれた記事です

主な理由は2つ。

  • 教える時間がない
  • 教える気がない

大手企業であれば、教育制度も充実しており、先輩がついて一から教えてくれる、ということもあるかもしれませんが、小さなホームページ制作会社では、一人一人が重要な即戦力として活躍していることが多く、教育という面が行き届かないところがあることは間違いありません。それができている会社は本当に立派だと思います。

問題は、「教える時間がない」のか、それとも「教える気がない」のかです。
この2つを見分けるのは簡単です。

聞いた時に教えてくれるか、教えてくれないかです。

どれほど忙しくても教える気持ちがあれば、聞かれたときには答えます。これは前者、教える時間がないために、前もってあれこれ教えることができない。だから、聞けば答えてくれます。

これに対して、聞いても教えてくれない。ヒントもくれない。という場合は、教える気がない状態です。かなりやりにくいですが、スタッフの中に一人くらいこういう人もいるかも知れません。そういうときは、別の人に聞くか、もしくは、この人を経由して聞けば教えてくれるという中継点な人を見つけて、その人に聞くとのも一つの方法です。

教えてくれないのにわかるわけない! と思うケースもざっくり見ておきましょう

  1. 会社のルールを教えてくれていない
  2. 仕事の流れを教えてくれない
  3. 技術的なことを教えてくれない

主なところでは、この3つでしょうか。

1 会社のルールを教えてくれていない

会社のルールについては、入社した際にある程度教えてくれるかと思います。
社内ルールというようなマニュアル的なものがあれば別ですが、そう言ったものがない場合、最初にすべてを教えることは難しいです。

最初の段階である程度教え、
あとはそのケースが出てきたときに教える
というスタンスになるはずです。

そんなこともわからないの?

という顔をされたら、何事もなかったように

すみません。今まで○○はしたことなくて

といって聞けばよいです。

教える方も、誰かが教えたと思っていたのかもしれませんし、自分が教えたと勘違いしていることもあるかもしれません。前に教えたこともなかったのであれば、知らなくても当然です。会社のルールはさすがに自分でどうにかできることではありません。

※この場合、「いや、聞いていませんでしたから」と言っていい相手と、言わない方がよい相手がいるので、要注意です

忖度はしませんというスタンスの場合、直球でもよいですが、その後も教えてもらえてもらいにくくなる可能性もあるため、お勧めできません。顔色を見るのではなりません。その人の性質を把握して、聞き方を変えるだけで、クリアできる問題です。

会社のルールに存在する暗黙の了解

会社の中には暗黙の了解という部分も確かに存在します。
その部分について、マニュアルありませんか? と確認すると、怒りを買う可能性があるのでやめておきましょう。暗黙の了解となっている部分は、マニュアル化することが難しく、また、マニュアル化してしまうと余計にガチガチな規則が出来、働きにくくなってしまうこともあります。

1度教えてもらったことを確認する場合

前に教わったことを再度聞く場合は、メールで内容をもらっていた気がするのであれば、聞く前に確認しておきましょう。それでもわからない場合は、「すみません。前に教えてもらった○○ですが、もう一度教えてもらっていいですか」とメモをもって聞きましょう。メモをとらないとまた忘れてしまうこともあります。

もし、メモを取っているのに、わからなくなってしまった場合、「メモを取っていたのですが、この部分だけわからなくて」と確認しましょう。全部聞くと、全部忘れたと思われてしまいます。確認する場所を限定して聞き、補足しておけばOKです。

もしそれでも忘れてしまったら。
4度目は嫌な顔をされても仕方がありません。
覚える気ないの、と思われることもあります。

とはゆえ、わからないまま放置して、適当にやってしまうと、もっと怒られてしまうので、そんなときは、意を決して確認するか、前に○○さんに聞いたのですが、わからなくなってしまってと、別の人に聞きましょう。

2 仕事の流れを教えてくれない

たとえば、ホームページ制作の流れであれば、ざっくりと
見積もり→打ち合せ→発注→制作→納品※実際はもっと細かいです)という流れがあります。

※見積もり、打ち合せ、発注は順番が前後することも、同時、ということもありますが、見積もりの前に、ホームページ制作がスタートするということは、ほぼありません。

私自身、この仕事の流れを1から教えてもらった経験はありません。
仕事は見て覚えるもの、という時代ではないかもしれませんが、入社してしばらくは、ある程度の指示があり、作業をするはずなので、2、3回、ホームページ制作を行えば、大体の流れはつかめてきます。

とはゆえ、全く経験がない人にも早く仕事を覚えてもらいたいのが現実です。

小さなホームページ制作会社はひとりひとりが即戦力のため、早く仕事を覚えてほしいという事情があります。私の会社では、制作の流れなどについて研修をしていますが、そういった研修がない場合は、どのような順番で指示が来ているか、自分の頭で考えながら、指示を受けましょう。言われたとおりにやっているだけでは、覚えることはできません。しっかり自分の頭で組み立てていくことが大切です。

3 技術的なことを教えてくれない

会社は学ぶところではありませんが、はじめから技術があるとは会社も先輩スタッフも思っていません。とはゆえ、会社で勤務している時間だけでどうにかなるほど、甘い世界でもありません。1~10まで手取り足取り教えてもらうという姿勢ではなく

  • 自分で調べる
  • 自分から聞く
  • 知識を広げる

というスタンスで仕事をしていくことが、周りの人から一目置かれるようになる近道です。

※周りの人から一目置かれることが、仕事の目的ではありませんが、一目置かれる、リスペクトされるということは、仕事をしやすくし、また、ああ、あいつは頑張っているからこれも教えておこう、と力を得やすい状態になります。(「2-17 素直なら努力1、反抗的なら努力は倍以上」近日公開予定)

このご時世、勤務時間外で覚えてくださいといえば、ブラック企業と叩かれてしまいがちですが、私が入社した頃は、ホームページ制作をしたい、ホームページ制作が好きという理由で入ってきた人が多かったので、個人個人が家でコツコツ情報を収集していました。

家でコツコツやっている、と公言する人はいませんでしたが、
「これ、新しくできた技術なんだけど、わかる?」と話をすると
「ああ、俺もそれ家でやっていたんですけど」と言う話になることがほとんどでした。

そんなとき、ああ、やっぱりみんなも家でやっているんだな、と知り、楽しかったことを覚えています。

聞くタイミングをマスターしよう

自分で頑張るのが基本とはゆえ、フリーランスと異なり、本当に困ったときに「聞ける」ということが会社のメリットでもあります。自分で調べたり、勉強しても理解できなかったりする点は、できるだけ忙しくなさそうな時を狙って、聞いてみましょう。それぞれ仕事のペースがあるため、聞くタイミングを覚えることも大切です。

  • 朝一に聞いた方がいい人
  • 就業前に聞いた方がいい人
  • いきなり話しかけず、メールやslack、skipeなど社内で使用しているツールで確認してから声をかけた方がいい人
  • いつ聞いても大丈夫な人

そのほか、誰がその質問に対して、得意な分野であるかも把握しておくとベストです。
たとえば、デザイナーの人に、システムのことを聞いても、教えてはくれません。というより、教えられないことも多いですし、教えてくれたとしても、確かなものでない可能性もあります。

誰になにを聞けばいいのか、その人の得意分野などを知っておくことも、教わる準備としては大切です。聞いていいものか、と迷うこともあるかもしれませんが、聞いてみたら、いつもは話をしないけれど、教えだすと止まらないという人も案外いるものです。

悲

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