ホームページ制作会社に入社? それともフリーランス? あなたはどっち?

ホームページ制作の仕事と一口に言っても、形態はさまざまです。
大きく分けると、下記の2つ。

  • ホームページ制作会社に入社する
  • フリーランスとして活躍する

さて、あなたがどちらに向いているか、また、どちらの道を選択した方が良いのか、6つ点から考えてみましょう。

この記事は「2020年10月02日」に書かれた記事です

  1. どこを目指すかで考える
  2. 収入の面から考える
  3. 安定性から考える
  4. 責任の重さから考える
  5. 自分の技術力から考える
  6. やりがいから考える

1.どこを目指すかで考える

  • フリーランスで活躍したい
  • スペシャリストになりたい
  • 経験を経て、ゆくゆくはフリーランスになりたい

漠然とホームページを制作したい。と思ってこの道を歩いてもよいのですが、もし可能であれば、ある程度の方向性を決めてから進んだ方が、曲道は少なくてすみます。私は漠然と進んでしまったため、スペシャリストになれませんでした。(それはまた追々)

フリーランスで活躍したい場合

フリーランスで活躍したい場合、技術をしっかり身につける必要があります。
受注した案件を1度でも落とせば(ミスや対応の悪さなどがあった場合)次の仕事がこなくなるなどになりかねません。

  • 自分は、独学でバリバリ技術を身につけることも苦ではなく
  • お客さんとのやりとりもそれほど苦ではない

という場合、フリーランスで活躍する道を選んでも良いでしょう。

ただ単に「在宅勤務したい」ということを目指すのであれば、今は、最悪な状況下(コロナ禍)でリモートワークが進んでいるので、リモートワークを推進しているホームページ制作会社に入社しても良いかと思います。

え? もともとリモートワークとかじゃなかったの?

と思うかもしれませんが、フレックスや一部リモートという勤務体制はあっても、全員リモート、全日程リモート、という会社はごく稀だったのではないかと思います。ディレクターは依頼先に出向いて打ち合わせをしていますし、チーム体制で仕事をする場合も、出社勤務という体制で、業務を行っていたホームページ制作会社の方が多いと思います。フレックスであっても会社には出勤してきていたはずです。

話が脱線しましたたが、在宅勤務したいということだけであれば、体制が変わった今、在宅勤務を推奨、または、選択すれば在宅勤務させてくれる会社に入社するという道もあります

スペシャリストになりたい

  • ホームページのデザインだけをしたい
  • コーディングだけをしたい
  • デザインなどはやらずシステム部分を極めたい

という場合は、ホームページ制作会社に入社した方が極めやすいのではないかと思います。

ただし、その場合、大手の制作会社か、中小企業でも、大手になりそうな大きめのホームページ制作会社を選択することをおすすめします。具体的な理由は(「1-4 大手と小さなホームページ制作会社のスタッフの構成の違い」をご覧ください)

その道を究めることは独学でも努力を積み重ねればできると思いますが、制作会社に入社した方が、より多くの案件にふれることができますし、会社が積み重ねてきた知識を吸収することもできます。特に、システム系のスペシャリストの場合、一度、ホームページ制作会社を経てからの方が、より多くの知識・技術、また信頼を得られるのではないかと思います。

経験を経て、ゆくゆくはフリーランスになりたい

ホームページ制作会社に入って経験を積んで、フリーランスになるという道もあります。また、今は副業を許可している会社も増えてきているので、会社の許可を得られれば、副業としてフリーランスになるという道もあります。

いずれにしても、専門的なスペシャリストになりたいのか、それとも、ホームページ全般ができるフリーランスになりたいのか、どちらの道に進むかにより、経験を積むホームページ制作会社を大手にするか、中小にするか、選択した方が良いです。

2.収入の面から考える

フリーランスを選択した場合の収入は未知です。

  • 技術力
  • 単価
  • 引き受けた案件の制作時間
  • 信頼度

などによって、収入はかなり変わってきます。会社に入社したときと大きく異なるメリットは、成果が収入に直結していることです。頑張れば頑張っただけ、成果して自分に返ってきます。

ただし、フリーランスの場合、単価が叩かれるという傾向もあり、引き受ける制作内容のおおよその費用感などを身につけていない場合、ひどく安い作業料で依頼を引き受けていた、ということになりかねません

ホームページ制作会社に入社して働くデメリットは、自分がどれほど多くのホームページを制作して、成果を出しても、給料が決まっていることです。

基本+成果報酬という形であれば、この問題をクリアできますが、もし、自分に技術力がない状態で、このような形の会社に入社してしまうと、基本給だけでは生活できないという、こともあるかもしれないので、注意が必要です。

会社の規模にもよりますが、給料はそれほど高くないけど、福利厚生などがしっかりしているところを選択するという考え方もあると思います。(※フリーランスには福利厚生などの会社による社会保険制度などがありません。

3.安定性から考える

フリーランスの場合、信用を得て、仕事がコンスタントに受注できるようになるまで、時間がかかります。仕事が定期的に来るまでには信頼を積みかさなければならず、信頼を得るには技術力も必要です。

また、今、受注できているからといって、将来も受注し続けられるかどうかもわかりません。信頼を得ても定期的に仕事が来るとも限らない不安定さはあります。

実際、面接を受けに来る人の中には、フリーランスでやっていたけれど収入が安定しないので、という人もいました。

対して、ホームページ制作会社の場合は、絶対とは言えませんが、働いている以上、給料は支給されます。同じ新人であれば、フリーランスよりも、ホームページ制作会社のスタッフである方が、給料が安定していることは間違いないでしょう。

4.責任の重さから考える

会社に入っても責任は発生しますが、最終的な責任は最上級上司である社長、ひいては会社が取ります。足りない技術力は先輩スタッフがいればカバーしてくれることも、教わることもできます。

フリーランスはそうはいきません。
引き受けたすべての責任は自分がとらなければなりませんし、納期に間に合わないなんてことになったら、信頼は一気に落ちてしまいます。また、カバーしてくれる人がいないので、自力であらゆることを乗り越えなければなりません。個人にかかる責任の重さは、フリーランスの方が重いです。

5.自分の技術力から考える

ホームページ制作のノウハウが全くわからない場合、会社に入った方が、仕事の流れや大切なことを教わることができます。フリーランスでも自分で収集できることはありますが、経験を経ている人の方がクリアできるケースも多いため、技術力が未熟なうちは習得しやすい環境に属していることも必要だと思います。

技術力があり、これからも自分一人で技術力を延ばしていく自身がある場合、ホームページ制作会社でも、フリーランス、いずれでも活躍できるでしょう。

私の会社でも専門的な知識を持ったフリーランスの方に仕事の依頼をすることがありますが、そういった人は社内スタッフ以上の技術力を持った人がほとんどです。フリーランスの場合、実力世界。ホームページ制作会社で働いている人よりも技術力がなければ、よほど忙しくてリーソースがない場合を除き、依頼されない、という状況もあるからかと思います。

技術力だけを見れば、フリーランスの方が、社内スタッフよりも、技術力を求められる傾向にあります。

6.やりがいから考える

やりがい自体はどちらにも当然あります。
ただ「どこに」やりがいを見出すかで異なります。

たとえば、自分一人で考えて、自分のペースで、いいものを作ろうという場合は、フリーランスの方が納得できる仕事はしやすいです。ただし、収入等によっては、仕事を選んでいられないこともあり、自分が作りたいホームページのみを制作できるとは限りません。

ホームページ制作会社で働く場合も、これはどうなのかな、ということもやらなければならないことがありますし、チームでの仕事であれば、足並みを揃えて協力することも必要になります。大手のホームページ制作会社の場合、チームでの作業が多くなるため、新人のうちは自分のページで、自分の考えだけで、というのは難しいかもしれません。小さなホームページ制作会社の場合、早い段階で自分のペースで仕事をできる環境をつくることも頑張り次第で可能になります。(「1-4 大手と小さなホームページ制作会社のスタッフの構成の違い」)

フリーランスであっても制作会社に入社したとしても、自分の実力が備わり、立場を築き上げていけばいくほど、自分がこういうものを作ってみたかったという制作をするチャンスはやってきます。

  • 自分一人で考えて作りたい
  • チーム戦でいいものをつくりたい
  • 大きなホームページ制作を手掛けてみたい
  • がっつり稼ぎたい

など、自分のやりがいを「どこに」置くか、それによって、進む道を決めてみるのもよいのではないでしょうか。

喜

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