ウェブデザイナーという響きに騙されてはいけない! それ幻想です。

私自身はウェブデザイナーという言葉が確立する前(周知される前)に、入社したので、この言葉には未だに馴染めず、肩書として「重い」ので取り外してほしいという願いの方が、正直強いです。

IT企業=稼いでいます=ライフスタイル最高です。
というようなイメージができた頃(もう10年は立つかもしれません)から、面接していると、「かっこよさそう」「響きがいい」というイメージを持ってやってくる人が見受けられるようなりました。でも、はじめに言っておきたい。それ「幻想です」。

この記事は「2020年10月04日」に書かれた記事です

偏見かもしれませんが、そんな雰囲気で面接に来る人には

  • パソコンの前で優雅に過ごしてそう
  • 明るいオフィスで、和気あいあい
  • みんなでディスカッションして(上限関係もなく)楽しい職場
  • ランチもおしゃれなお店で
  • 休日はプライベート重視

というイメージがあるように思います。もちろん、そういう制作会社もあるかもしれませんが、現実は、想像以上に厳しいです。どの業界もそうかも知れませんが、理想の会社はごく一部です。そんな夢や希望を抱いて入社するとどうなるでしょうか。

  • 話ながらの作業では、到底仕事は進みません。
  • 昼ごはんを食べている余裕がないくらい仕事が立て込んでいるときもあります。
  • 納期が迫れば休日出勤ということもあります。
  • 会社のルールの中で仕事をするので、すべてが自由というわけにもいきません。

そんな現実を目の当たりにし、三ヶ月もしないうちに、抱いていたイメージと違うといって、去って行きます。青臭いこと言ってと、笑われるかもしれませんが、

  • ホームページ制作が好き
  • パソコンの前での作業が苦ではない
  • 仕事ではないときもホームページに触れている。
  • プライベートは大切だけど、ここぞというときには残業も休日出勤もやる

最初は修行の身と思っていた方が、現実との差は少なくてしみます。
こんなこと書くと、自分の時間を削ってまで仕事をしたくない。夢も希望もない、と思う人もいるかも知れませんが、そんなことはありません!

会社に入社して、はじめの3年間どれほど頑張ったかで、3年後の自分が驚くほど変わってきます。

  • 残業しません。
  • 休日出勤しません。
  • 家で技術も磨きません。

と豪語する人も多いのですが、これには正直「何、言っているのかな」と思ってしまうことがあります。もちろん、ご時世的に「残業しません」「休日出勤しません」については、何も言いませんが、「家で技術も磨きません」「プライベートに仕事は持ち込みません」という人を見ると、一体いつ仕事を覚えるつもりなのか、と思ってしまうことも事実です。

ひと昔前までは、どのホームページ制作会社でもかなり残業と休日出勤はありました。自殺する人が多いいわれる職業にも上がっていたように思います。それでも私の働いている会社はましな方で、終電を超える、泊りになるということはありませんでしたし、残業しても給料が支払われないということもありませんでした。休日出勤も納期が迫れば仕方がないと思っていたので、ブラック企業と思ったことは一度もありません。

自分のやり方を人に押し付ける気はないのですが、最初の3年~5年は、仕事優先の日々を送っていました。ホームページ制作が楽しかったという、理由もあったのかもしれませんが、今は、その時の自分に感謝しています。なぜなら、今の私の知識と技術を支えているのは、そのとき頑張った自分がいたからです。

どんなふうに仕事をしてもあなたの自由です。
家でしっかり技術を身に着けて仕事に活かすも、プライベートを重視してしごとをするのも、あなた次第です。どちらがどうという気はありません。ただ、何より忘れてほしくないことは、あなたが仕事を覚えて一人前になるまでの間、生み出しているであろう大いなる赤字は、あなたの周りの人が「自分の仕事+あなたの仕事のカバー」をしている、ということです。

ウェブデザイナーという響きに惑わされず、目の前にあることを一つ一つクリアしていくことが、未来の自分を助けます。

ちなみに、現在の私は仕事とプライベートとどちらも大切にしています。
今は仕事優先、今はプライベート優先とそのときの状況で優先度を変えています。
※始めた頃、仕事優先と書きましたが、休みが取れれば旅行に行ったり、友だちと遊びに行ったりしていました。1年365日、仕事詰めなんてことは決してないので、ご安心を。
松江ブログ(M2エムツー)

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