MATSUTE BLOG松江ブログ（M2エムツー）

記事掲載日：2017.01.21（この記事は 2019.06.15に修正されました）

ワイドショーや週刊誌を追っていたわけではないので、SMAPの解散までの流れはあまりよく知らない。ただSMAP（スマップ）全員で、事務所を出るか、残るかという問題だった印象が強い。３人が事務所移籍を望み、１人が在籍を望み、１人が仲間をつなぎとめようとしていた印象だ。結局、彼らは「解散」を選んだ。ことの真相はわからないので、少しスSMAP（スマップ）から離れて考えてみよう。

例えば、自分の職場だったらどうだろうか。

• 苦楽を共にしてきた同期・同僚、チームがある。
• 会社が二分することになり、今までやってきた仲間は、新会社に移るという。
• ずっと一緒にやって来た仲間であり、仕事のやりやすさも抜群。
• これほど頼りになるチームはない。
• おそらく、会社に残れば、こんなチームを再び組むことはないことは目に見えている。

しかし、会社に大きな不満はない。安定もしている。

一緒に新会社に行けば、楽しいこともやりがいがあることも間違いはない。しかし、軌道にのるか、長く続かはわからない。

もし、あなたなら、「今の会社」と「新会社」どちらを選ぶ？

私が真っ先に選んだのは「仲間」だった。

「仲間」は一朝一夕でできるものではない。苦楽を共にしてきた「仲間」、いわば同志だ。その「仲間」さえいれば「場所」などどこでもいいじゃないか。大切なのは“人”であり「仲間」だ。

だが、本当にそれでいいのだろうか。

もし、家族がいたらどうだろうか。家計を支えなければならない。ローンもあるかもしれない。子どもがいれば大学まで通わせなければならない。しがらみはたくさんある。

• このとき、今の会社に不満があれば一緒に行く選択をするかもしれない。
• 不満があっても“安定”を重要視すれば、残る選択をするかもしれない。
• 「仲間」でありたいとは思うが、その決断が本当にできるだろうか。
• 本当にすべきだろうか。

大切なものにも順番はある。

家族か、仲間か。仲間か、仕事か。
何かを選択しなければならくなったとき、大切なものの順番で決断が変わることもある。人それぞれ、立場も境遇も違えば、人生の主軸に置いているものも違う。

どちらが「正しく」、どちらが「正しくない」ということではない。どちらを選ぶか、ただ、それだけだ。

解散後もSMAPの元メンバーは個々に番組に出ている。

金スマ、ぷっすま、スマステ。「スマ」の名前が残ったままの出演。仕事を途中で放棄することはできない。もし「場所」に不満があるのならば、これほどつらいことはない。心なしか疲れているようにも、心が晴れていないようにも、寂しげにも見える。なぜ、解散しなければならなかったのか。なぜ、解散という道を選んでしまったのか。大切なのは「場所」だったのか、「仲間」だったのか。

あなたなら、「場所」と「仲間」どちらを選ぶ？