MATSUTE BLOG松江ブログ（M2エムツー）

記事掲載日：2018.09.25（この記事は 2019.07.15に修正されました）

人には人の苦労や悩みがある。

そんな悩み大したことないと思うのは自分にとってその悩みが悩みでないと判断しているからだ。だが、人から見れば自分の悩みもまた大した悩みでないことは往々にしてある。どちらの悩みが本当の悩みか、など比べることに意味はない。どちらの悩みも当人にとっては悩みであることに間違いないからだ。

たとえば、1gの分銅と1gの砂糖は比べることができる。
砂糖の甘さといちごの甘さも糖度計を使えば比べることができる。

では、気持ちはどうだろうか。

なんとなくありそうなシチュエーションで、「どちらの愛情が深いか」これを比べることは難しい。自分の中で量りであれば、どちらが深いかわかるだろう。だが、相手の計りでも同じ結果がでるとは限りらない。

たとえば、自分は相手のためになにかしてあげることが愛情だと思っていれば、何もしてくれない相手の愛情は深く、献身的に相手の面倒を見る自分の愛情は深いということになる。

だがもし相手が、何かを買ってあげることが愛情と思っていれば、物を買ってくれない相手よりも物を買ってあげる自分の方が、愛情が勝っているということになる。

同じ基準ならば、比べられるのではないか？　と思うが、やはりそうでもない。

たとえば同じように、何かを買ってあげることが愛情だと思っていたとする。
自分は数万円のマフラーをプレゼントし、相手は数百万円のバッグをプレゼントしてくれたとする。数百万円のバッグを贈った方に軍配があがり、愛情が勝っていると言えるだろうか。

単純にそうとも言えない。

自分が年収数百万円。
相手が年収数億円だとしたら。
数百万円のバッグも数万円のマフラーも同じような価値だ。

ではさらに同じ条件にしてみよう。

自分も相手も年収数百万円。
プレゼントも同じ１万円ほどのもの。
これなら同じだろうか。

はやり単純にそうとも言えない。
自分は実家に暮らしており、ほんの少しお金を入れているだけ。相手は一人暮らしですべて自分でまかなっていたとしたら、相手の愛情が勝っていることになる。

そう、くどいようだが、そうとも限らないのだ。

どんなに比べようとしても、比べたところで意味のないものは山ほどある。
比べることが悪いわけではない。比べることで自分がスキルアップしたり、やる気を出せるのであれば比べることにもメリットはある。だが、比べることで、その内容にとらわれて前に進めないのならば、比べるない方がいい。

人と比べることに何の意味もないのだから。