ドメインの割り当てにディレクトリは、いる? いらない?

ホームページを制作する際、FTPソフトなどを使ってWebサーバーにデータをアップロードしますが、何も意識しなければFTPソフトでサーバーに接続し、その直下にデータをアップロードとなります。

でも、待ってください! 本当に直下で大丈夫ですか?

この記事は「2020年12月11日」に書かれた記事です

  1. ドメインの取得
  2. ドメインの割り当て(DNSの設定)
  3. ドメインの設定と反映までの時間

1.ドメインの取得

ドメインを取得するには、まず、自分が使いたいドメイン名が取得できるかどうかを調べる必要があります。調べ方は簡単。ドメイン取得会社の検索窓で調べるだけです。

たとえば、このホームページのドメインは当初「matsue.com」にしようと思っていましたが、「.com」など主要なドメインはすでに取得されていました。「.com」の部分なんてどうでもよくない?と思いますが、あまりマイナーなものにしてしまうと忘れてしまうというデメリットがあります。

私のブログサイトの場合、「.com」が取得できなかったため「.net」にしましたが、会社はきちんと考えておく必要があります。(「3-2 今さら知っ得。ドメインの種類とサブドメインとディレクトリ(明日掲載予定)」

試しに調べてみるとわかりますが、matsue.comは取得済みです。

しかし、実際にURL「matsue.com」を打ち込むとホームページとしては表示されません。おそらく、似たドメインを使用されると困るので、matsueドメインに絡む誰かが、取得してしまっているのでしょう。

インターネット上に無数にあるホームページですから、わかりやすいドメインはすでに取得済みということも多いです。そのため「‐(ハイフン)」を入れてみたり、工夫を凝らして取得します。

このサイトも「matsue」も「.com」も諦めて「d-matsue.net」にしました。なぜ、d-matsue.comにしなかったのかは覚えてないです。苦笑

2.ドメインの割り当て(DNSの設定)

独自ドメインでホームページを公開する場合、「ドメインの割り当て」という作業が必要となります。ムームードメインやお名前ドットコムで取得したドメイン(例 d-matsue.net)とホームページのデータをアップするサーバーのディレクトリ(フォルダ)とを紐づける作業です。

DNSの設定

取得したドメインの設定画面に紐づけたいサーバーのDNS設定情報を入力します。
たとえば、ロリポップ!サーバーの場合、下記のDNS情報を、ドメインの設定画面に設定します。

プライマリネームサーバー uns01.lolipop.jp
セカンダリネームサーバー uns02.lolipop.jp
DNSの設定については各ドメイン会社のマニュアルを確認してください。
設定するサーバーによって、設定方法は異なります。

ドメインの割り当てる際のディレクトリ(フォルダ)

個人でホームページを作る場合、2つ目のホームページを制作するということはあまりないかもしれません。そのためサーバー直下においても特に問題はありません。厳密には複数のホームページを作る場合でも、1つ目をサーバー直下に置いたからといって致命的な問題になることはありません。

たとえば「ロリポップ!レンタルサーバー」のスタンダード版を使用した場合、FTPでサーバーに接続し、直下にホームページのデータを置いたからといって問題は起こりません。

しかし、会社のホームページなどを作る場合、ホームページを複数制作するケースは多いです。はじめは1サイトのつもりでも、あとから2つ目のサイトをとなることもあります。複数ホームページを制作する際に1つ目を直下に置いてしまうと、それ以降のデータが非常にわかりにくくなります。

例えば、

直下に1つ目のホームページを制作し、2つ目のホームページを同一サーバーに置く場合、下記のようなフォルダ構成になります。※フォルダ構成はわかりやすくするため、一部省略しています。

  • 直下
    • index.html
    • cssフォルダ
    • images(画像を格納したフォルダ)
    • company(会社案内のページのフォルダ)
    • homepage(2つ目のドメインを設定したフォルダ
    • works(サービス案内のフォルダ)

制作した人は「homepage」フォルダが2つ目のサイトが格納されているフォルダだということがわかりますが、たとえば担当者が変わった場合やお客さんが見た場合はどうでしょうか。どこかにメモがあるか、もしくは、1つ1つのフォルダの中身を調べなければ、判断ができません。

わかりにくいだけで特に問題もなさそうだけど

たしかに通常はそれほど問題なりません。
でも、もし1つめのホームページのみサーバーを移管しようという場合はどうでしょうか。

  • 調査に時間がかかる可能性もありますし
  • 誤って別のサイトの情報まですべて移管させてしまうかもしれません(ホームページ制作会社が行う場合、あってはならないミスですがないとはいえません)

ホームページごとにディレクトリを切っておくメリット

直下に置くと致命的ではないが、ごちゃごちゃしてしまうことがわかりました。では、はじめにディレクトリ(フォルダ)を別にしておいたらどうでしょうか。たとえば、2つのサイトを運営するとすると、下記の構成になります。

  • 直下
    • d-matsue.net(d-matsue.net のデータが格納されているフォルダ)
    • d-matsue2.net (d-matsue2.net のデータが格納されているフォルダ ※実際にはこのドメインは当サイトでは使っていません)

一目瞭然になりました。こちらの方がホームページごとの管理がしやすくなります。

d-matsueという拡張子なしのフォルダ名でもよいですが、たとえば、ドメイン名が「.com」「.jp」
等の拡張子だけしか変わらない2つのサイトを制作した場合、「.com」までフォルダ名に入っている方が後から見たときにわかりやすくなります。

ちなみに、XSERVER(エックスサーバー)では、ドメインを設定する際に、同名のフォルダが自動生成されます。

また、さくらインターネットの場合も初期フォルダ(ディレクトリ)の設定が必要になります。

サーバー会社によっては、PHPの設定などをドメインごとに変更することもできるので、特段の理由がない限り、ディレクトリ(フォルダ)を切って、ドメインを割り当てておいた方がよいでしょう。

3.ドメインの設定と反映までの時間

DSNを設定すると最近では、ほんの数時間で切り替わってしまうこともありますが、安定するまでは72時間程度かかるといわれています。切り替わったかどうかは閲覧者の環境によって異なるため、たとえば会社の環境では変わっているけれど、家の環境では変わっていないということもあります。

DNSは何度でも変更できますが、上記のように反映が浸透するまで時間がかかるため、あまりコロコロと変更しないようにしましょう。

ドメインの割り当てで、ディレクト(フォルダ)の話が出てきたので、関連する内容として「サブドメインとディレクトリ」の違いも見ておきましょう。「3-2 今さら知っ得。ドメインの種類とサブドメインとディレクトリ(明日公開予定)

松江ブログ(M2エムツー)

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