日本語URLは、SEOに有効なの? それとも不利なの?

ホームページが世の中に浸透してきたころ、URLは半角英数字のみでした。
現在では、URL(アドレス)の一部に、日本語が混じっているものを見かけるようになりましたが、日本語のURLはSEO(検索エンジン最適化)として有効なのでしょうか、それとも避けるべきなのでしょうか。

この記事は「2020年10月31日」に書かれた記事です

結論から言うと、現時点でのSEO(検索エンジン最適化)の効果としては、使っても使わなくても、どちらでもよい、ということのようです。

どちらでもよい、と言われると余計に迷いますよねでは、どちらを選択するか、使うメリットとデメリットを見てみましょ。

  • 日本語を使うメリット
  • 日本語を使うデメリット

日本語を使うメリット

以前は、URLは「半角英数字」で表記(単語として通じる表記)が良いと言われていましたが、現在では日本語でも半角英数字でも、検索評価で不利になることはないと言われています。それなら、日本語を使いたい! と思う人もいるかと思います。

日本語を使うメリットは、URLを見た時に、そのページが何についてかかれたものかわかりやすい、という点です。Google検索をしたことがある人であれば、タイトルの下に、URLが表示されているのを見たことがあるかと思います。

日本人向けに書いた記事であれば、そのページについての理解が得られます。
とはゆえ、もし日本人以外の人にも読んでもらいたいということであれば、英単語などにしておいた方が全世界共通でわかりやすいかもしれません。

「いやぁ、そもそも自分のホームページは日本語だけだから」と思うかもしれませんが、たとえホームページに翻訳したEnglishページがなくても、chromeブラウザを使っている場合、自分が使っている言語以外のホームページを表示したとき自動翻訳機能が表示されます。英語のホームページを表示したことがある人であれば「日本語訳しますか?」と表示されるのを見たことがあるかと思います。

現在、もっとも使われているCMS「Wordpress」で記事を作成した場合、デフォルトの設定は「日本語」ですので特に指定しない場合は、日本語のURLでページが作成されます。

日本語を使うデメリット

  • URLが長くなる
  • 文字化けが起こる
  • タイトルが変わるとURLが変わる
  • リニューアル時などに大変

結構あります。ひとつひとつ、ざっくりと見てましょう。

URLが長くなる

これは先ほども少し触れましたWordpressで起こりやすいのですが、wordpressのデフォルトの仕様では、タイトルに入れた文字がそのままURLの一部として表示されます。

例えば、・・・
この記事のタイトルは「日本語URLは、SEOに有効なの? それとも不利なの?」
27文字です。もし、日本語のURLで表示させていれば下記のようになります。

https://www.d-matsue.net/日本語URLは、SEOに有効なの? それとも不利なの?/

タイトルの文字数はSEO的には27文字以内、長くても31文字程度とどめた方がよいです。実際にはもっと長い文字数で表示することができますが、あまり長くなると共有するときに不便ですし、検索エンジンに表示される際にタイトルが途中で切れてしまいます。

文字化けが起こる

https://www.d-matsue.net/日本語URLは、SEOに有効なの? それとも不利なの?/

上記URLを問題なく表示できるときは良いのですが、メールなどに張り付けて送ろうとすると文字化けという状態を起こすことがあります。

上記の例の場合は、下記のような文字化けになります。

https://d-matsue.net/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e8%aa%9eURL%e3%81%af%e3%80%81SEO%e3%81%ab%e6%9c%89%e5%8a%b9%e3%81%aa%e3%81%ae%ef%bc%9f%e3%80%80%e3%81%9d%e3%82%8c%e3%81%a8%e3%82%82%e4%b8%8d%e5%88%a9%e3%81%aa%e3%81%ae%ef%bc%9f/

文字化けをしていても、リンクをクリックしてアクセスすることはできますが、メールソフトによっては文字が途中で改行されてしまって、クリックしても閲覧できないということもあります。また文字化けしてしまうと、スパムメールと勘違いされてしまう可能性もなくはありません。

そもそも「わかりやすいから」と日本語にしたのに、文字化けしていては意味がないですよね。

タイトルが変わるとURLが変わる

タイトルとURLを連動させていた場合、タイトルを変えてしまうとURLも変わってしまうことがあります。掲載してすぐであれば、検索エンジンが収集していない可能性の方が高いので変更しても問題ないかと思いますが、検索エンジンが収集してしまった後や、誰かがURLを共有してくれていた場合など、たどり着けないということが起こりかねません。

URLは一度確定したら変更しないようにしましょう。

リニューアル時などに大変

通常では何の問題もありませんが、上記で見てきたようにタイトルを変更してURLを変えてしまった場合や、リニューアルをした場合など、リダイレクト処理をする必要があります。

リダイレクト処理をしなくても閲覧上の問題は起こりませんが、SEO対策としては、そのページの実績が1からになってしまいます。半角英数字の場合のリンクはシンプルなのですが、日本語のURLの場合、少し特殊なリダイレクト方法が必要になります。

https://d-matsue.net/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e8%aa%9eURL%e3%81%af%e3%80%81SEO%e3%81%ab%e6%9c%89%e5%8a%b9%e3%81%aa%e3%81%ae%ef%bc%9f%e3%80%80%e3%81%9d%e3%82%8c%e3%81%a8%e3%82%82%e4%b8%8d%e5%88%a9%e3%81%aa%e3%81%ae%ef%bc%9f/

というURLがあったとします。
詳しい説明省きますが、「%」を「\x」に変更する必要があるため、下記のようになります。

https://d-matsue.net/\xe6\x97\xa5\xe6\x9c\xac\xe8\xaa\x9eURL\xe3\x81\xaf\xe3\x80\x81SEO\xe3\x81\xab\xe6\x9c\x89\xe5\x8a\xb9\xe3\x81\xaa\xe3\x81\xae\xef\xbc\x9f\xe3\x80\x80\xe3\x81\x9d\xe3\x82\x8c\xe3\x81\xa8\xe3\x82\x82\xe4\xb8\x8d\xe5\x88\xa9\xe3\x81\xaa\xe3\x81\xae\xef\xbc\x9f/

1ページ、2ページなら大して問題になりませんが、もしこの処理を何十ページ、何百ページとしなければならないと思うと、ぞっとしませんか?

個人的には、日本語のURLは人と共有しにくいので避けていますが、もし、将来日本語の方がSEO的に有利です、といわれるようなれば変更するとは思います。ただし、現時点ではどちらでもよいようなので、文字化けの起こらないURLを設定しています。(※絶対に重複しないURLを設定しています

日本語を使うか、使わないかの最終的な判断は、現時点では「メリット」と「デメリット」、どちらを優先したURLにするか、ということになります。

松江ブログ(M2エムツー)

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