浅草寺のおみくじの恐ろしさ

何のきっかけで浅草寺(東京都・浅草)に行くようになったのか覚えていなのだが、もう6~7年ずっと浅草寺に初詣に行っている。一年に一度、初詣でおみくじを引くのも恒例。その年を占う大勝負。だが、今年は7月に浅草寺へと足を運んでいた。

記事掲載日:2017.07.26(この記事は 2019.06.15に修正されました)

1月に初詣には済ませており、恒例のおみくじも財布の中に入っている。今年は末吉でなんとも苦い感じの結果だった。浅草寺のおみくじは凶が多いと有名なのだが、浅草寺への初詣が恒例になる前に一度、凶を引いたきり引いたことはない。運がいいわけではない。だが、不思議ではある。

なぜなら浅草寺のおみくじの割合は凶が圧倒的に多いからだ。

大吉 17%
吉  35%
半吉 5%
小吉 4%
末小吉 6%
末吉 3%
凶  30%

確率からすると約3回に一度、凶を引く割合だ。
だが、6~7年引いたことはない。同じおみくじを引くこともほとんどない。
確か、最初に引いたのは大吉だった。そのあと、吉、半吉、小吉と順調に運気が下がった。

半吉が出たときには何を引いたのだろうと目を丸くしたが、『末小吉』を引いたときは、『末小吉』って何!? ともっと驚いた。下から三番目という結果よりも、何か聞いたことのないものを引いたという喜びがあった。

そして今年は「末吉」。
まさか3%しかない「末吉」を引くとは思いもしなかった。ある意味、凶を引くよりすごい。

内容は悪いことが目白押し。中でも「火事になる」というような内容があり、おみくじを引いて以来、火の元にはかなり気を付けている。悪い運気とはゆえ、あと半年、おみくじを新調するつもりはなかった。毎年、なんとなく心にとめて、一年を過ごしている。だが財布を新調し、おみくじも新しく引き直したいと思うようになった。

念のために、おみくじを何度も引いてよいのか調べてみる。

特に問題はないらしい。気に食わなければ何度引いてもいいという話から、1日は置いてから引いた方がいいという内容など、さまざまだが、おみくじを何度も引いてはいけない、という内容には遭遇しなかった。

美弥は浅草駅で降り、信号待ちをしていた。
『そういえば、門は改修工事だったけ』
雷門の屋根はみごとに幕がかかっていた。実寸大の門がプリントされた幕。
なんとなく、顎だけ切り抜いたフィリップでものまねをする、たくちゃんを思い出した。ひと昔前ならブルーシートやグレーのシートがかかっていたことだろう。信号を渡りながら、工事向きだしの味気ないシートより断然いいとしみじみ眺めていた。

土曜日の午前であったが人は想像以上に多かった。
三分の一が海外からの観光客のようだ。人を縫うように歩き、人込みと夏の暑さでいっぱいいっぱいの道を通り抜けた。今年の初詣の時はさらに多い人にイライラしながら道を歩き、結果「末吉」を引いたこともあり、できるだけイライラしないように心掛けた。

境内に入り、古いおみくじを奉納する。本当は古い財布も奉納したかったのだが、浅草寺ではおみくじ以外受け付けていない。手と口を清め、線香と護摩を購入し、煙を浴びた。本堂にお参りし、さてと、心を静めておみくじを引く。

「末吉」
神様はお見通しだ。今年はこの運気なのだ。3%しかないおみくじを一年に二度、引いたのだ。美弥は小さくため息を吐き、そしてほんの少し笑みを浮かべると、新しくなったおみくじを財布に入れた。

あとがき
この話の大半は事実。でも同じおみくじを引いと思ったのは、実は勘違いで、運気は上がっていた。しかし、同じおみくじを引くこともあるのだろうなぁと思ったりする。

話とは少し変わるが、東日本大震災があった数週間後、浅草寺にお参りに行った。
夕方ということもあったが、人は数えるほどしかいなかった。町も閑散とした雰囲気が漂い、未曽有の出来事の後だということを痛感した。人の多い道を歩くのは少しうんざりするが、あのときの光景を思い返すと、にぎわってよかったなぁと私でさえ思ってしまう。

松江ブログ(M2エムツー)

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